仮面福祉会

できることを切り売りしています

夜中のハンバーグ

9月が終わるし上半期が終わるし色々終わる。やることがもりもりにあるので早めに出勤した。金曜日は業者さんがゴミの回収と掃除をしてくれる日のはずだが、着くとまだ始まったばかりのようで、私が来たのに遠慮したのか、ろくに掃除機もかけずゴミもそのままにいなくなってしまった。いやそこはやってけよお金もらってんでしょう。

昨日の会議の中で、今の離職者の印象について触れた人がいた。いわく、今まで周りに助けられながら何とか雇われ続けてきた人が、コロナで余裕がなくなったことで弾かれ、そのまま新しい仕事に就けずにいるのではとのことであった。なるほどな、と思った。つまりこの掃除であっても、余裕があれば代わりに誰かフォローしてくれるが、ないのでゴミが残ったままで、苦情が出て、あのスタッフさんのシフトが減る、ようなことなんだろう。寛容な社会であってほしいし、大きな力が綻びを包摂してほしい。

自分だって、要らないと言われないとは限らない。

 

ひとつひとつタスクをこなし時間が過ぎてゆく。こういうのは好きだ。珍しく元気が出て久しぶりに事務所内を駆け抜けたりしてしまう。

そうこうしていたら総務から電話があり、被災地に行ってもらうかもスケジュールを訊かれる。まじか、と、思わず言ってしまう。相手は部長なのに。今やってる仕事を振られたときも同じ部長からの依頼で、ちょっと買い被りすぎだろう。でも、他の人が頼られてるのを知ったら多分、口から胃が出る程悔しいのだ私は、そういうややこしい者である自覚がある。

行けたら良いな。行ったらまた無力感で死にそうになるのだけど。

 

17時になり、全員が心の中でクラッカーを鳴らした。9月、終業である。もちろん、残業はして帰る。

帰宅すると食卓に主催たるものが3種類ありどうしてよいかわからない。混乱して、22時を過ぎているのにデミグラスハンバーグを食べた。打ち上げである。