仮面福祉会

できることを切り売りしています

私史上未曾有

ラインの友達リストに、わからない人がいる。本当に忘れてしまった程度の関係なら良いのだが、名前を変えただけの可能性もあるので油断ならない。サムネイルの写真を見てもわからないし、あとは、この中からいなくなった人は誰でしょう、という脳トレみたいなことをするしかない。でも、しないでそっとしておくのでわからない人がどんどん増えてゆく。物理量はないが、片付けたい欲がつのる。

 

旅に出ていた両親が帰るが、遅くなるので夕食は何とかしてくれと言われていた。言われていたが、ここのところますます私は、何を食べたらいいのか迷子が深まっている。食べにどこかに入るのは面倒で、スーパーやコンビニをひとしきり回るが何も買えず、ただ腹を減らして帰り、家にあったあずきバーを食べた。

 

旅先で二人は弟夫婦に会っていたらしい。数ヵ月後に結婚式を控え、様々な準備を着々と進めているらしくて畏怖の念を抱く。実現させたい結婚のかたちがあって、そのためにあれこれ考えて段取って実現させてゆくそのバイタリティがすごい。義妹の故郷でお披露目がてら前撮りをしたのだという写真を見せてもらい、彼女がかわいいのはわかっているが、弟もよく仕上げてもらっていてこの野郎と思う。結婚式で、どう振る舞えば良いのかわかんなくて今から心配だ。

 

山奥でひっそり暮らしたい、みたいな気持ちになる。腹が減っているからだろう。