仮面福祉会

できることを切り売りしています

試合前の計量かよ

何故かわからないが体重が減っている。かき氷を、しばらく食べていないせいだろうか。来週健診なので嬉しい。

大学生の頃、健診でなるたけ体重を軽く出そうという友達が、直前何も食べないようにしたり、できるだけ薄い布をまとったりしているのを知り、その日だけ軽くても意味なくないかと変に思っていた。しかし今はわかる。そして、今わかってどうするのかよと思う。一番見てくれに腐心してしかるべき若者時分に、私はなぜあんなに無頓着だったのだろう。

 

家を出ようとするとリビングで母の携帯のアラームが鳴った。もちろん、母が起きてくる気配はない。今日は燃えるゴミの日で、私は台所のゴミがどこにあるのか把握していないので、起きて出してもらえないと、困る。できるだけ音を立てて家を出てみた。

 

淡々と仕事。ロッカーのある部屋の電気が一か所消えたので、管理の人を呼ぶも、機械自体が壊れているとのこと。古いビルで取り壊しも決まっており、1年以内に出ていく予定でもあるため、もうよかろう、という結論で落ち着いた。無機物も、段々死んでいくんだな。

 

駅で電車を待っていると、後ろで三連休何する?という女の子たちの会話が聞こえた。そうか、祝日が1つ加わると、何かしないといけない感じが強まるよな、わかるよ。何かせねば、何をするのか、映画でも見ようか、といって見たい映画がない、けれど見て、大して面白くなかったりして、振り回されて何やってんだろうなと思う、その一連が連休の楽しみ方ではないかと最近何となく学んだ。

大体の人は自分と同じように暇つぶしに悩んでいるんだ。

 

本当は暇じゃなくて、仕事の勉強と調査を今こそやるべきとわかっている。しかし実務は持ち帰ってできないし、仕事中は考えがまとまらず手がつけられていない。こんなことで時間だけ経ち立ち消えさせてしまったらと想像すると、居ても立ってもいられない気持ちだけ焦る。人生が下手過ぎる。

 

帰宅し、食卓に上がったカツオが立派でとてもうまい。何て贅沢な生活を送っているんだろうか私は。こんな日が永遠に続けられるわけがないのだとわかっているのでただ恐ろしい。恐ろしいがカツオはうまい。
母は父に起こされ、ゴミは捨てられたそうで安心した。