仮面福祉会

できることを切り売りしています

表参道を選べない

寒いとは聞いていたが家を出て駅に着く間、装備が足らんかったなと感じながらしかし戻るほどではないかと歩く。羽織ものすらない人を見かけて心配する。

 

週の前半でタスクが片付いたので平穏な気持ちになる。隣の席の若者からの報告を、子どもの話を聞くみたいな根気強さで聞く。正規雇用でないので教育の仕組みはなく、文書とかメール作成とか、新卒としての教育をちゃんと受けられるとこに就職したほうが良いのだけどな、と行く末を案じてしまう。

 

時々参加しているローラースキーの関係で、企業のインタビュー調査に応じることになる。オンラインで、家に帰る時間がないから、外のフリーWi-Fiが拾えるところで待機した。これがあるので寒さを心配していたわけである。

マイナースポーツ勢のためのコミュニケーションツール開発をする参考に、ということで、今までのスポーツ体験についてあれこれ訊かれる。スポーツをやる人たちの多くは、スキルアップしたいとか、大会参加などを目標にしたりする、という仮説が察せられ、そもそもそこが違うけどインタビュイーとして私は大丈夫なのか?と、終始申し訳なかった。ウェブの仕事をしていたときに先輩が、家電のインタビュー動画に出ていたユーザーさんを小馬鹿にするようなことを言っていたのがずっとひっかかっているのだ。あと、純粋にインタビュアーの大手企業エリートが眩しくてつらい。終わったら言いたい放題言われんだろな…と思う、卑屈。

どういうサービスができるのか知らんが、自分にとって居心地のよい何かしらができたら嬉しい。期待はしていない。

 

帰宅すると母が謎にめちゃめちゃに不機嫌である。それにつられて父の機嫌も下降する。何なのこの人たちは。かく言う私も昨日ちょっとした不和があり冷戦の心持ちなのであった。