仮面福祉会

できることを切り売りしています

近いのは闇の方

コンタクトを入れた瞬間に曇り痛いので即外して見てみると何かしらの繊維がついている何でやねん。なんでやねん。私は目に繊維を内包して生きているのすか。

家を出ると蒸した空気にぶつかる。職場に着いたが鍵を忘れており入れない。暑い。次々人が来るが鍵を持つ人は来ない。暑い。窓を開けて涼をとっていると雷が鳴りはじめ、程なく強い雨で窓を閉める。人々は集まる。軽い地獄だ。

仕事は緩くだらだらしてしまう。金曜日に何か取り組まねばならないことの話があった気がするが、何だったかなという体たらく。わからないのでとりあえず目の前のものを全部片付けて帰る。

帰宅すると、父は出掛けており母は既に食事を済ませたという。1人で食べるごはんは一瞬で終わり、暇である。1日の中でどれだけの時間を「やり過ごす」に使っているのだろうな。

テレビで在宅医療の様子をやっており、患者さんが、あなた死ぬかもしれないよと言われていた。そして本当に亡くなった。現実だな、と思った。今いる日常の遠くに明るい非日常が見えて、足元には谷があって、下から浚われそうな強い風が吹き渦巻いている。