仮面福祉会

できることを切り売りしています

正面から見ると宙に浮いている

七之助がいだてんに出演するんだって。
すわ。
しかも森山未来満州に行く役回りだなんて、五体投地
七之助女形は姿も仕草も美しい可愛い存在感が異常、と主に私に言われているが、まず声がいいので立役も良いのだ。七之助クドカン脚本のうぬぼれ刑事にゲスト出演したとき「やってねぇって言ってるじゃねぇか!」と言ったのが急に歌舞伎で笑ったのをいつまでも覚えている。きっと噺家はそれが活きていいんじゃないかな。

ぼやぼやNHKを見ていたら、全日本陸上選手権の100メートル決勝をやっていた。いきなりクライマックス。日本にいるサニブラウンをちゃんと見たことがなかったんだろうか。今更だが、でかいな。

陸上を見るのは前から好きだが、ほんの少しだが自分も走るようになり、観戦の面白さがこんなに違うのかと感心する。あの数秒間で最大限力を発揮できるように動くというのは本当に難しかろう。
サニブラウンが、課題が残ると言っていた内容について是非知りたい。そこ聞いて・・・って念を送ったけどあっさりインタビューは終わった。NHKならもう少し実のあること聞いてくれるって、信じてたのに。
一方桐生以下他の選手はサニブラウンに気圧されていたという感じだったな。大森コーチが言っていたではないか。陸上競技で一緒に走る選手は敵ではなく、タイムと戦う同士であると。

しかしサニブラウンがでかいなと思う一方で、桐生はあんな日本人体系でストライドにハンデありそうなのに、9秒台で走れるなんて不思議だ。
先天的に持っているものがあって、努力でどうにもならない範囲が存在するということを、大人になってようやく知る。ただその範囲がどこまでなのかは、大人になっても把握していないものが多い。例えば今日のサニブラウンを見ていて、ああいう、ふくらはぎまでがギュッと締まった脚になりたいわと思うも、努力によって可能なんだろうか。
と、思って自分のふくらはぎを覗き込んだら、でかい痣ができていた。おう、どうした。