仮面福祉会

できることを切り売りしています

桜にも飽きがきている

上野公園で花見をした。
目黒川に行ったり、歓送迎会に参加したり、客観的には春を満喫し過ぎていてどうしたことだろうか。現実にはどれも気疲れして終えているのだが、世間のみなさんも楽しそうに見えて意外に同じなのかもしれない。
目黒川の人出がすごかったので上野も警戒していたが、思っていたよりも全然で安心した。桜の見えない位置に座ってしまい何がなんだかわからなかったが花見とはそういうものだと聞いている。

Eテレで七之助の舞踊公演をやっていたのを見る。好きだ好きだと言っているわりには、何でも見に行くわけではないのでテレビでやってくれてありがたい。

メインのお染久松話の早替わり舞踊について、芝居小屋でやるねらいはわかるが個人的にはもうちょっと飽きている。お染久松の話は最大七役を同じ役者が演じ分けるというのが売りで、確かにすごいから1回見てみたら良いとお勧めはできる。けど早替わりばかり気になってしまって他のことがあまり楽しめないので1回見たらいいかなという感じがしている。冷静に考えると好くのも好かれるのも同じ顔っていうの怖いし、1人が7役やる必然性がない。逆に全部違う役者でやるんだったら見てみたい。

同じ本を何度も読むし、同じ歌ばかり聞いているし、同じものばかり食べているけど、飽きるものもちゃんとあるんだな。飽きるということはそれがあんまり好きじゃないということだから、飽きられることを考えて少しさびしく思う。