仮面福祉会

できることを切り売りしています

地に足が着いていることをこまめに確認する

新年度が始まって一週間、(異動希望を出したものの)自分の立ち位置が変わらなかったため環境が変わった人々の様子を見ていた。
私の勤めているところは異動により転職レベルで仕事が変わる。それでみな口々に、初めてやる仕事ばかりだが新人ではないので、失敗して使えないやつだと思われないか不安だと言っている。

大変よくわかるなと思ってのち、福祉の仕事をしている人たちなのに、わりとみんな全力でレッテルを振りぬいてくるなとはっとした。
むしろ傾聴と受容が習慣づいているのか良いとか悪いとかをはっきり言わない傾向があるので、仕事から離れた個人がどのように思っているかが読めない怖さがある。

なにも福祉職の人間が、何を言われても許せる心の広さを持ち合わせているわけではない。自分の価値観では受け入れられないこともたくさんあるが、そういう自分を認めつつプロとしての振る舞いをするというだけのことだ。

だから、何かやらかしても受け入れてフォローしてくれる。一方で気が利かないとか物事をよく知らないとか面倒なことは避けるとか言い方がきついとかメンタルが弱いとかいうラべリングはしっかりされて、以降その色眼鏡で見られる感じがある。相手のことを、こういう人、と整理したほうがスムーズに適切な振る舞いができるから。

これは癖になると良くないなと襟を正した。
判断は保留にできればするし、判断したとしてもこまめな見直しをしていきたい。
自分についているレッテルについては気にしない以外のことはできないが、仕様がない。