何やかんやでボランティアが注目されているので考えていた。
たまたま、2度ばかり仕事で、1度だけボランティアで、被災地に行ったことがある。
発災からどれぐらい経ってるかとか、災害の内容によって現地の状況はさまざまだけど、肝に銘じてやらないといけないなと思ったのが、そこに日常があるということである。
何か役に立ちたいと使命感を持って現地に赴くのは、言い方が全く良くないけど、祭りめいている。それがちょっとだけ、気持ちの良いことだったりして、続けていくと、こうあるべきだとか、ここも足りないとか何でみんなやらないんだとか、思考が上がっていきそうになる。
だけどそこにいる地元の人たちは復興に向かって、当たり前ながら学校で授業をやったり部活をやったり、日常生活もしている。その中に毎日非日常がやってくるのは、ありがたい反面、大変なことでもある。
そのギャップが、やむを得ないことだけど、あるな、という自覚は持っておかねばならないなと思った次第です。
たまたま行った被災地では、いずれも大して役に立てなかったなという不全感を持って帰ってきたんだけど、あちら側としては、迷惑にさえならなかったらマイナスにはならないので、小さくてもできることを淡々とやって、静かに帰るという姿勢でやっていこうと思うだけ思っている。
あと、あんまり非日常にエネルギーを注ぐと、本来やるべきこと、自分の日常に戻るのが結構しんどい。