仮面福祉会

できることを切り売りしています

後ろめたいという独り相撲

福祉職に人手が足りないとか定着しないとか言われ初めてもはや久しいけれど、一向に好転しないと見える。しかも今や人手が足りないのは福祉職に限ったことじゃないから、対策をするにしても奪い合いなのではと不毛っぽく感じる。それで今自分の落としどころを探っているところです。

ここで言ってる福祉職とは、結局のところ「介護」のことである。
介護職に就く人が少ない理由としては、低賃金、キツイ、汚い、とか言われている。
けど個人的には、感情労働であるところが一番しんどいと感じている。
自分がちょっと介護の仕事をしていた時は、一人で外出もできず、テレビを見たり寝たり時々介護を受けたりしながら生活してる人たちを見ていて、この人たちはどんなこと思って毎日生きてるのかなとか、毎日どんなにか不安だろうかとか考えてしまうのがしんどいと感じていた。更にそうやって関わってた人が、最終的には亡くなるのである。
こういうのって、どんなにお金もらっても、どんなに機械化して肉体的にキツイ作業がなくなったとしても、関わってる限りはなくならないから、自分は耐えられないなと思って、
できるだけ最後まで自立生活が送れる地域づくりの方を考えたいと思ったところなんだけど、それにしては高齢者が多すぎ、単身世帯化しすぎ、人間関係が希薄になりすぎ、世の中の流れが許してくれないと、正直気付き始めている。

しかし逆に言うと、キツイ汚いは、そうでもなくない?って思っている。それに自分みたいに悪い方悪い方に考えないで、純粋に毎日介護する人と関わって話したりすることが楽しくて、やりがい、って思う人も世の中にはいるんだよな。多分きっとそう。

つまり福祉職を押せないのは、自己弁護に近い。