仮面福祉会

できることを切り売りしています

風流に蚊がたかる

夏は終わったかと油断したが蒸し暑い。

昨日急に訪れた大家の娘が、もともと中庭にはにわとり…ではなく池があったので、湿度が高いのではと言っていた。人工の池跡地に水が溜まりやすいかどうかはどうかなだか、反射的に、余計なことをしてくれるなと思った。

坂口安吾堕落論を読んでいる。伝統文化を理解せずとも生活は存在する、実用は伝統を守ることに勝つ、というような内容の章があり、半分ぐらい何言ってるかわからなかったが、池のことでそれを思い出した。私は寺社やら歌舞伎やら連面と続くものを好ましく思う方だが、生活における手入れの面倒くささとか不便さには負ける。多分そういうことだろう。

既に売り払った祖父母の家の庭には鹿威しがあった。そこそこ広く手入れも大変で、あれは祖父の、庭師に頼むこと込みの趣味であったんだろうな。
その家に定住する前に祖父は死んでしまった。

地に足のつかない状態での仕事が続く。昼過ぎ、人事異動について意向確認をされる。どっちかに決めてさえくれればどうでもよいと伝える。
人事をあれこれする担当の管理職は甚だ迷惑そうにしている。当該部署の管理職と現場のやり方が悪い。てめぇらが悪いのに被害者面すんなと責められているようであった。

良くない展開の連続であったとは感じている。
自分に何かできたことがあったのか、これからできることがあるのか、考えたいがぼんやりしてしまい眠くて定時で帰った。