仮面福祉会

できることを切り売りしています

みんな宇宙に行ってしまった

何もないが6時に目が覚め、粛々とタスクを片付ける休日。

司馬遼太郎の「歴史のなかの邂逅」を読んでいる。再読だが、出雲と空海のところが好きでまた借りた。もう買うか。

40年以上前に書かれたものなので歴史的には説が変わったり明らかになったり絶えたりしているところがあろうが、そうでなくても多分に筆者主観がありそういうものとして読んで夢が広がる。
空海のことで、ともかくこの人は宇宙の摂理みたいなものに執心していたように書かれている。

人の生き死とか生きる意味とか運命だとか曼荼羅だとか、そんなものがあろうとなかろうと生まれるし生活するし死ぬのに、何がそういう思考に駆り立てるんだろうか。
暇と余裕のある人が全く実態のないことをうんうん考えてくれているから世界は豊かで面白い。

実家により、母とあれこれ話す。弓の道場で様々な年代の人と付き合い、最近中二病という言葉を知ったそうだ。むしろ知らなかったことにはっとし、それもそうだよなと気付く。もう随分長いこと我々家族には若者の窓がない。

母と話すと遠回しに結婚の話をされる。私はその件について前年中に諦めたので、いっそ宇宙で起こっている出来事ぐらいに考えて穏やかに聞いている。いや、穏やかではない。ひとりが気ままで楽で良いと思ってるわけではないことは、わかってほしいと思ってしまう。ただひとりで生きることを受け入れただけだ。
テレビで、ロシアでは簡単に結婚したり離婚したりしてむしろその数がステータスになるみたいなのを見た。いいなぁそういう文化なら、私も1回ぐらい結婚できたかもしれない。