仮面福祉会

できることを切り売りしています

歌い踊りしゃべりこれでもかこれでもか

引っ越して1週間経った。前の家では他人の気配で起きることも日常で、それがなくなったのでよく寝られるのではと予想していたが7時前に目が覚めた。朝ごはんを食べてまた寝た。

舞台を見に行く日。
ダンスカンパニーの公演で、始まるなり怒濤の踊りに圧倒される。よく見るようなダンスではなく、カテゴリでいえばコテンポラリーだがありがちな内省概念的ところがない、どこまでもエンタメであった。ミュージカルでも歌舞伎でも、台詞と踊りは別々に行われる(と思う)が、キャラクターの動作が全部踊りでずっと踊りながらしゃべっていた。すげえ技術を見た。
去年から2、3ダンスワークショップに出たが、それらにいた人が数名出演していて感嘆した。自分は覚えているが相手が私を覚えるとはとても思えないので、遠くから見守るばかりである。

先日映画を見たときもそうだったが、終わると頭が痛い。鑑賞も慣れだったんだなぁ。

部屋の収納が覚えのないもので一部占拠されており、捨ててもよいかと段ボールをひとつ引っ張り出してみると果たして雛人形であった。母に告げるとずっと探していたのだと言っていて、その「ずっと」は16年間なのである。嘘だろ。祖父母に買ってもらった大事なものだが、私の20代まるまる登場することがなかったということだ。
その他リカさんとかラジコンとか、子ども時代のおもちゃがぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。捨てて良いかと訊ねるとダメだという。母はそれらに何を見出だしているのだろう。呪いめいている。

とりあえず何故か高校の指定ジャージや道着などが入っていたのを捨てた。捨てたからといって高校に通っていた事実がなくなるわけではない。