仮面福祉会

できることを切り売りしています

幻術にでもかかっているのか

なんだか辺りが霞んでいる。
見上げると、太い鉄骨に人がまたがってでかいボルトを絞めているのが見えた。
あれ、本当に人間の所業だったんだな。

先日のイベントに続いて公的な就職サービスに行ってみる。カウンセラーさんがざっくばらんに色んなことを教えてくれて助かる。自分の年齢で転職すると給料は下がると聞き絶望的な気分になる。給料を上げたかったら、とにかく長く勤めることだと言われているのと同じだ。日本という国の仕組みは結局そうなのか。知ってたけど、何十年同じ問答を切り返したら次のステップに進めるんだろうか。
と、暗い気持ちになったが、経験職種、業界ではその限りではない、ということだと追々わかった。ここでの30代向け就労支援は、正規雇用されたことがないとか職種未経験の人たちを主なターゲットにしているのだった。自分がいま仕事で関わっている福祉人材はちょっと民間と食い合っているが、公的なものは民間の手が届きづらいところをやるものだ。
とりあえず異動の結果を待つ。

走りに行き、仲良くしてもらっている大人とつらつらしゃべる。最近会った10代の子らの存在の強さについて話すと、それは年齢のせいじゃないのではという助言をくれた。なるほどそういうところもあるかもしれない。一緒に走っている中高生に圧倒されるようなことはあんまりないものな。
しかしいずれにしても、存在の強さは何かにつながるだろうか。もしも私が特別な存在感を持っていたとして、その結果がいまの生活だとしたら、無意味だということだ。