仮面福祉会

できることを切り売りしています

存在がある

雪ではなかった。
1センチやそこらの積雪でわーわー言ってる東京なんなのと雪国のみなさんから嘲笑されること常だが、東京の交通網の複雑さを鑑みてさもありなんと優しくあたっていただきたいものである。

雪ではなかったがおばあさんの買い物は代行。スーパーはここのところずっと空いている。一時期の混み合いと物のなさの原因は実のところなんだったのだろうな。

任務を終え、昼に入った店に客が誰もおらずひびる。地下の店のため引き返せもせず気まずさに耐えていたら、程なく人が来始めて良かった。
麻婆麺を食べて帰って洗濯をし寝て起きたら暗くなっていた。

隣りの家の人が餌付けをするので行き来する野良猫が発情期でうるさい。特に父が大変な攻撃性を発揮し気配を感じる度に、すわ、と立ち上がる。迷惑行為の類いに拘り執念深く追いかけるおじいさん、というのを現実でも小説でも話に聞くことがあるが、それを想起させ、本能の不思議を思う。

髪を短くして久しいが、実家に越してより、足元はもちろん洗面所洗濯物ほか、そこらじゅうにまとわりつく長い髪の毛に悩まされている。自分以外の人間の存在主張はしぶといもんであるな。