仮面福祉会

できることを切り売りしています

スピンオフは勝手に進む

ずっと液晶モニターのことを考えている。
兄にもらったデスクトップをいつまでも置物にしておいてはと思うも、欲しくもないものを買うのが嫌すぎて、方々で価格をすり合わせては寝かせている。早くこのストレスを切り捨てなければと思いつつ今日も決断できなかった。

あまり考えないようにして走りに行く。桜田門の辺りのお堀に、大きい波紋ができておりなんだろうかと覗くと、水鳥が一羽真ん中におり、他の水鳥たちがそれを取り囲んでいた。波紋はその中心の一羽が作ったもののようだが、どうしたんだろう。儀式めいており、神聖な感じがするが、かわいい。
東京駅側に入ると、芝生の縁が光っているな、ということに急に思い至った。踏み外さないようにという配慮だろうが、どういう仕組みになっているんだろうか。今度走っていないときに見てみようと思いながらその明かりを頼りに通り過ぎる。

前に、付き合ってくれないかと言われたのをうやむやにして2年ぐらいそのままにしていた人から、結婚すると報告があった。不誠実なことをしているなーという点で僅かながらにも気にしていたので、なんだもう良かったのか、と拍子抜けする。てめぇなんかにもう興味はないぞ思い上がるな、と言いたいんだろうかと思ったが、もしかして優しさなのかな。
30年以上生きているので、ごく稀にちょっとお茶でもとか連絡先云々とか付き合ってくれとか言ってくれる人が現れるが、自分がした返答がベストだったのかどうか、いつもちょっと後悔している。その後今回のように別の人と付き合ってるとか結婚したとか聞くと、何でわざわざ教えてくれるのかなと不思議に思っていたが、もしかして優しさだったのかな。