仮面福祉会

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朝起きたらあの世

引っ越してきて初めての台風。風でびょうびょうぎしぎし鳴り、雨がバンバン窓に当たる。うるさくて寝られない。あと、なんか暑くて寒い。うとうとしては起きることを繰り返し、明るくなって愕然とする。
恐る恐る窓を開けると、中庭のデッキ一面に百日紅の花が散らばっていた。あの世だ。

職場までの電車は運休していなかったので早々に出掛ける。社畜と言われても良い。駅に入るとかホームに入るとか電車に乗るとか、後に引けない列に並びたくないんだ私は。目論見通りするすると職場にたどり着き、人のまばらなフロアでぼんやりする。終日とにかく眠くて仕事にならない。

これまで何度か豪雨災害のあったところに仕事で行くことがあり、浸水被害の地域ではしばしば、ここまで水がきたのだという壁の跡を示された。あんなところまで水が来たら、私はどこへ行ったらいいんだろう。難を逃れたとしても、家財道具も何もかも全部ダメになって捨てないといけない。つらい。
それに今回の交通網のてんやわんやといったら、本格的な災害時にまともな行動ができる気がしない。不安だ。首都圏は複雑過ぎる。

昨日のいだてん、226、とても息の詰まるつらい話であった。しかし226の一方で取り残される市井の人たちが日常を生きている様子も相変わらずあって、一話終わる時にはあと残りなく、うん、がんばろう。と思えるところが、いだてんのすごいところである。
再来年の大河の発表もあり、次は確か明智光秀で、戦国、幕末と、時代は定番だ。キャストもまずイケメンであることは否定できない。そう思うといだてんのクセの強さは際立っており、だからこそ後にも先にもという感じがして見ずにはいられない。
明治から昭和史は他人事でなくしっかり見届けねばなと思うものである。