京都に向かう。
せっかく時間があるのだから京都を味わわねばと意気込み過ぎてそわそわする。そわそわするのに朝早かったので新幹線に乗っている間は全部寝た。
同居人にお薦めされた貴船と鞍馬に行くことにした。ちょうど森見登美彦の有頂天家族(2)を読んでおり、これが次男の叡山電鉄…と感動しつつ森を抜ける。
貴船神社の辺りは想像していたよりガッチリ観光地だなと思ったが、涼しげでよい。湧水を持っていたブリタの水筒に入れて、ご神水がフィルターでろ過されているなと申し訳なくなる。
そこから山に入りえいえいと鞍馬寺へ。判官贔屓を苦々しく思っている身としては義経を推されるとどうかと心配したが、鞍馬はかなり硬派だった。
思えばこのところ旅行といえば山とか森を目指しがちだ。神社や寺なども、そこに至るまでの道のりあるのが好きなんだと思う。
途中で中国語しかわからないらしいおじいさんに声をかけられる。音声から翻訳してくれる機械でやりとりをして、これが噂の翻訳こんにゃく、と思う。精度はあまり高くないが、もっと正確で早くなったらもう、他言語を覚えないでも済むんじゃないの。ノーマライゼーション!
ケーブルカーは点検のため運休だということを伝えた。