仮面福祉会

できることを切り売りしています

概念を形づくるひとびと

雨が降っていた。昨日山のほうに行っておいて良かった。
雨の中お墓参りへ。仏壇の引き出しを開けると、従兄弟の子供の写真が何枚か入っており、思いがけず近影を知る。知らんうちにでかくなっとるな。
祖父母の写真と骨壺を眺め、この人たちはかつて生きてたし、今はいないんだなぁという当たり前のことを未だに不思議に思う。

京都御所へ向かう。延々と続く広い砂利道に圧倒されるも、御所自体は意外に小ぢんまりしてるんだな。平安からの長い歴史で多くの人が行き交い、幕末の怒涛の出来事が起こった場所かと打ち震えるも、今は空であるというのがいっそう哀しい。紫宸殿を見て、自分はこういう文化の国で生まれ育ったのかと思い知って何か泣けてくる。
外国の団体さんと入れ違いで御所を後にする。中国の人と思しきグループもたくさんいたが、あちらの人は御所とか神社とか、嫌じゃないんだろうか。

落ち込むわけではないが何となくしょんぼりしつつ、同居人にお勧めされた、町屋づくりのパンケーキのお店でスコーンとビスケットを食べる。ホイップクリームメープルシロップが正義でしあわせ。代官山にもお店があるらしいので冬のケーキをねらって行こう。
スコーンをボロボロこぼしながら食べていると中学生らしい修学旅行生の男女グループが入ってきて、パンケーキやアイスなどを注文していた。何でわざわざここを選んだんだろう。金持ちだな・・・。

思えば明日から3連休である。帰路につくためたどり着いた京都駅からもりもり旅行客が出てくる。あなおそろしや。
と思っていたら修学旅行生の貸切新幹線と帰りの時間帯が被って、駅のホームで中学生の集団に巻き込まれる。つらい。同じ新幹線ではなかったはずなのに東京でまた会う。つらい。自分も中学生のときに同じ状況になったはずだと気持ちを落ち着けるも、都合の悪いことは覚えていないもんである。