仮面福祉会

できることを切り売りしています

正論が正解ではないことの多さ

昨日のスナックで会った人が、実家が被災したので週末片付けに行くのだと言っていた。1階がまるまる浸かってしまったとのこと。避難所が悲惨なことになっているなど、伝え聞いた被災地の窮状を酔っぱらいながら滔々と話しているのを聞き、悲しくなって頃合いでもあったので帰路についた。

被災したことにより農家を廃業します、ボランティアは要支援者しか頼めないので片付けは全部自分でやらないといけない状況です、という訴えを知人経由で聞きまた悲しくなる。
支援の資源にも限りがあるし、「事業」の範囲のことは本来ボランティアが対応すべきではない。しかし被災したことは本当に気の毒で死活問題であるのは大変よくわかるので、ボランティアを派遣している団体と地域との信頼関係が損なわれるのを避けるためにも、対応せざるを得ないこともある。その辺が大変難しくいつも葛藤があり、いずれにしろ上手く行かなかったな・・・という後味の悪さが残る。

理想は、有事に起こったことに対応するのではなくて、平常時に準備をして、有事には助け合って処理できるコミュニティを作っておくということだ。

自分の力は小さく、まずは自分のすべきことをせよというのが心得なのはわかっているのだが、実際の話をされるとどうしても、手が届かず申し訳ないという気持ちになってしまう。