仮面福祉会

できることを切り売りしています

朝の絶望をねじ伏せる

寒いぞ!と天気予報で言われ、自転車に乗らなくなり、スカートでもはくかね…とクローゼットの前で仁王立ちになった。
十代初めの頃から女子としては残念な方に舵を切ってしまったせいか、未だにスカートを身に付けることに気合いがいる。着て、鏡を見て大抵、違うな、と思う。何回かの違うな、を経てコルセットのような重いスカートを装着した。

昨日、電車が混んでるなーと思ったが本日はそうでもない。月曜は出勤日という人が多いとかか。

仕事は作業を片付けながら時々電話。どのように対応したらよいものか、探り探りの案件が多く悩む。
事務所に来てくれたお客さんのネクタイがひっくり返っており、MACKINTOSHのラベルが見えていた。おしゃれさんやな。そういう些細なことに気付いて潤いを得ている。

夜、母とふたり。食事を終えるもなんとなく母ひとり残していくのは気が引けてずるずる時間を過ごしてしまう。ニュースでやっていた奨学金破産や隠れ知的障害の特集を見てつい声がでかくなってしまう。仕事がらずっとそばにあり続けている社会課題だが、コロナで一般にも多少実感を持って知らしめられるようになったのか。良い傾向だが、母と話していても中々現実のものと認められるに至るまでは道のりがありそうに思う。ニュースでは、課題への個別にできる対応策が示されなかったのが気になる。

重いスカートを外し身が軽い。こののびのび感のためにスカートをはくのかしら。