仮面福祉会

できることを切り売りしています

閻魔しかいらないのでは

まだ暑いころから遅々として進まないなか根気よく下準備をして何重にも渡る関門を1つずつクリアしてきた案件が、最後の関門で清々しいまでに完全にひっくり返されて振り出しに戻った。この野郎。仕事にありがちな出来事ではあるが、それでも言いたい、結局最高裁ですか。

この間実家に帰った折、たまたまやっていた徹子の部屋を母と弟とぼんやり見ていた。寺田心くんが動物愛護活動をしたいのだという話をしており、母がそういえばこの間犬に噛まれたのだと言い出した。
犬に噛まれて病院に行き抗生剤など処方されてそこそこお金がかかったが、飼い主の名前連絡先などを慌てて携帯でメモして保存できていなかったと聞きカッとなる。何をぼんやり泣き寝入りをしているのだ警察に行け警察に。
と、思わず被害者である母に強めに進言しそうになりそこはぐっと我慢した。自分は人的要因により理不尽な不利益を被ることに大変カッとなって、執念深く覚えており思い出しカッまでしてしまうほうなのだ。本人が意に介していないなら無理に蒸し返すことはないし、しょうがないなーと思えるほうが多分楽しく生きられる。

それとは別に犬のほうだが、動物を家族としている人とペットを持った経験のない自分のような人とでは、互いの価値観に黄河のあっちとこっちぐらいでかい隔たりがあるんだろう。動物を大事にすることに何ら異議はないが、例えば高校生などが動物の義肢装具士になりたいんだとか言っているのを聞いたりすると、え、なんで動物?と、まぁ、身も蓋もないけどつまり気持ちがわからない。

怒っている人が主張したいことはつまり「おれを大事にしろ」ということだということを誰かが言っていた。本当にそのとおりである。おれが進めてきた仕事を軽んじないでほしいし、おれが受けた被害に対しては丁重にフォローをしていただきたい。自意識のでかさよ。