仮面福祉会

できることを切り売りしています

余所の人生に思いを馳せる

朝ごはんに、昨日のホールケーキの4分の1を食べる。荒れているな。親に咎められないかということが気がかり。
このような些細なこともそうだし、引っ越すとか転職するとか家を買うとかのちょっとでかめの選択など、親に知られたら面倒だなと思うことが多い。もう良い大人も極まるし、一人大抵のことはできるのだが、黙っていて知られたとき余計に面倒なので、渋々言う。普通もう少し抵抗がないものなんだろうか。それともそもそも言わないものだろうか。

ホールケーキひとつ食うにしては考えごとが多い。

仕事だ。やることも電話も多いが人が少ない。電話の隙間でメシを食う。手を付けるべき事務の順番がわからなくなる。お手洗いとかお腹減ったとか、底辺の欲求が煩わしい。
相談ごとをして積み上がった書類を捌いて帰路につく。電車は空いているがしかし人がいないわけではない。何をして来た人たちなんだろうか。
感染対策の所作をするが、何でやっているのか忘れていて、感染症を、異世界で起こっていることのように感じることがある。

帰ると両親は、福島県の漁師家族の特集みたいなのを見ていた。震災の時緑金に髪を染めた高校生だった子が、二児の母になり金黒の髪になっており、絶妙にしっかり大人になっていて感動した。