仮面福祉会

できることを切り売りしています

ムダは別世界であってほしい

先日買ってしまった服を身に着け、いやしかし私はたくさん服を持っているなとクローゼットを開け放ち実感した。人様のタンスのなかみを存じ上げないため妥当性は不明だが、年に2、3度しか着ない服があるの、普通だろうか。本当は、少ない手持ちをうまくやりくりできる人でありたい。

いかに残り物があろうと母は毎日料理をし、昨日一昨日のあれはどこに行ったのかな?という不思議が起こる。朝はそれを探し出し古いものから食べ、更にタッパーにつめることから始まる。おかずだけで満席になるため主菜のない弁当を持ち家を出る。

仕事。約束の時間の食い違いがあり、けいさつがダブルブッキングするというおもしろが発生して笑う。わーわー言いながら対応し1時間で片付けた。不測の事態に対する瞬発力には自信があるがそれはつまり測が甘いということに他ならない。丁寧な仕事とは。
懸念していたことが自分の手から離れたことを知りひとつ肩の荷が下りた。

和裁をやっている母が、所さんの番組で取り上げられた結城紬のターンを見ていた。ムダで歪でこれはファンタジーだなと震える。ステキだ欲しいという思考にはならないが、こういうものが残るに足るパトロンがいる世界が好きだ。今後も、社会に貢献しなそうな情熱文化が許され続けるよう、望むばかりである。