仮面福祉会

できることを切り売りしています

能動的に季節を移す

昨夜、便座を温めるスイッチを入れた。それを朝、思い出す。能動的な、季節の移り変わり。

先日教えてもらった語学アプリを入れ、英語でスペイン語をやり始めた。英語学習で言うところのThis is an appleなところから始まり、英語圏の人も言語を学ぶときはこれなのか。
ちょっと知るだけで解像度が上がって楽しい。

仕事、昨年度まで担当していた業務に関わることを同僚に質問され、俄然やる気で燃え上がった。単純に、得意分野は楽しい。
しかし、自分がベースを作った通知やお知らせについて、そんなこと書いてあったかなとか、わかりづらいですよねとか何の気なしに言われてちょっと傷つく。わかりづらいかもしれないが、仕事なんだから頑張って読んでやってくれ。

自転車で出かけようとしたところに、戻って来た同僚が、急に、いちごジャムをくれると言う。正直ジャムを消費する習慣はないが、良かったらどうぞと言われて断るほどのことではないから、お礼を言いつつ、机の上に置いておいてくださいとお願いした。
ひとしきり用事を済ませ夕方戻ると、事務所にいた人たちが先ほどのいちごジャムの話をしている。どうやら、関係者のいるバザーで残り物を義理で買ったものだったらしく、他の職員が買い取るような展開になっている。
おや...?と、ひっそり気まずくなり、卓所のジャムをそっとしまった。
こういう機微への反射が悪く、無意識に無礼を働いてしまうから、義理のやり取りはなるべく避けたい。どうしよう。350円払うか、本当に欲しい人にお譲りするか。

大学院に行く前に、山盛り野菜炒めを食べ、昨日の溜飲を下げた。

大学院は相変わらず、大学にも満つかどうかの雰囲気。「職場や友人間などで最近あった対立を教えてください」という問いがあり、学生さんが、友達とした恋バナを持ち出してきた。無邪気さに感動しつつも、自分にとってはファンタジー過ぎて、言っていることの半分も理解ができなかった。

夜、スペインの洪水に関するニュースを知る。やっている楽器がその辺りのもので、チームには、現地に何度も行き知り合いが多い人もいる。さぞかし心配であろうなと、検索力を駆使し、具体的な降水量や被害箇所などの情報を集めた。もちろん地理が全然ないが、地図だけ見たら、素人目にはいかにも氾濫しそうに見える川と町であった。
これでも我々は、災害に対してかなり意識が高いのだと、世界を比べた時に実感する。