仮面福祉会

できることを切り売りしています

気持ちを外に出して確かめる行為

昨日、朝食用のスープを作りかけたが、あると思い込んでいた豆の買い置きがなかったので、料理番組の途中みたいなものを冷蔵庫に突っ込んだ。
そして今朝はフリーズドライのスープを飲む。

午前、来所で相談を受ける。積もる話が過ぎるほどで、ほとんど聴くだけで2時間コースとなる。昼休みを大幅に食い、内容の濃さと空腹でじりじりした。
同じく疲労でげっそりしたペアの子に、柳月からお取り寄せした、きんとん丸をあげた。何の気なしに食べたら、口内を二度見するようなわけわからんうまさで、これは誰かに食べてもらわねばと思い、持ってきたのだった。どうやらペアの子にも好評だったから、柳月を布教しておく。
自分でもちょっとニッチだと思っている、重く強い「好き」は、自分の中で大事にとどめておきたい。しかし、食べものとか映画とかドラマとかで、そんなにメジャーではないが一般に出回っている、ぐらいの物は、良さを知らしめ興奮を共有したい。すごく利己的な境界線がある。

午後、会議に行くため外に出ると、寒い。会議を終えて再び外に出ると、まとまった雨が降っており更に寒い。「寒いな」と声に出して確かめた。
会議資料としてLINEのスクショが配られ、ゴシップめいた雰囲気を見出してしまう。目的も内容も全然そんな要素はないのに、テンプレートの印象が強い。

雨はどんどん強くなる。職場に置いておいたストールを羽織り、布一枚のありがたさを身に沁みさせながら歩く。

楽器の練習をしたのち、雨の日に行きがちなオーケーで、豆乳と高野豆腐とひよこ豆とミックスビーンズを買う。全部豆だ。

それから二郎系の店で、29の日限定の角煮目当てで並ぶ。ようやくたどり着いたと思ったら角煮が全然嚙み切れない。かぶりついても箸で裂こうとしてもびくともせず、これはキッチン鋏か何かでどうにかしないと無理だ。というか、多分食べられるやつじゃない。
やむなくまるまる残し、盛大にしょんぼりして店を出る。時間もお金ももったいないし、一日に3食しか食べられない分の1がうまくいかなくて悲しいし、豚に申し訳ない。お客様の声窓口に、お客様の声を送って気持ちを宥めた。

濡れたスニーカーの中に紙を突っ込み、洗濯をする。料理番組の途中スープに、豆をどさどさ入れ、完成です、をやった。