仮面福祉会

できることを切り売りしています

大は恐ろしい

2020年に病院に泊まって以来、腸が常に不定愁訴なのである。気にしなくても良いのだが、おばあさんになってこれだとだいぶしんどいので、今のうちにと薬を処方してもらったのが金曜。今のところ効果を感じず、ただ左の背中と肋骨のあたりが痛む。

医者が薬を2択で選ばせてきたのに対して、どちらが安いですか、と私は訊いた。しかし医者はきょとんとして、そういうことはわからないと言った。

エンタメに対してタイパとかコスパとかいうのを聞いて久しいが、病院にかかることに私はそれを感じる。お金と時間をかけて解決しなくてもやむを得ず、と認められているのが医療で、そうあるべきとは思っているが、湯水となった時と金を指折り数えてしまうのも事実である。余裕がないなら救急以外かかるなということなのかもしれないが、経済ということも片隅で気に留めて欲しい。

 

そんなことを思いながら昼にはまたかき氷を食べてしまう。腸がどうこう言ってる人間がやるべきことではないのはわかっている。でもみんな、二日酔いになる程飲んだり、メタボだと言いながら大盛り頼んだり、死ぬぞと言われながらタバコを吸ったりしてるでしょう?

 

父のふるさと納税で、佐賀から箱でみかんが届いた。開けてみるとピンポン玉よりちょっと大きいぐらいの小粒みかんがぎゅうぎゅうに詰まっていて数が、すごい。がんばって食べてねと言われるが、食べ物に対して義務のようなスタンスになってしまうことに、私は罪悪感を覚える。互いの不幸せ、と思い、みかんもそんなつもりでなかろうと哀しむが、みかんは多分ただ生きてただけだ。

せめて需要のある所に分け与えたい。