仮面福祉会

できることを切り売りしています

モラルがないのは悪意があるのと同義

ゴミ収集場所にプラごみを持っていくと、バラバラのダンボールがエリアの半分を占領している。見れば住所ラベルもそのままで、しっかりフルネームが記されている。

なーかーむーらー(仮)

あの家、子どもが子どもの時から、時間構わず怒鳴ったりケンカしたり友達と騒いだり風呂場で熱唱したりしている、あの家だ。雪が降っても雪掻きしないあの家だ。もう、さもありなん過ぎる。

この場所は雑紙回収をしていないし、そもそもあの家のゴミ収集場はここではない。何か悪意があるのでなければ、今までゴミ出しをしたことがなかった息子が、気まぐれに部屋を掃除した結果とかだろうか。何も考えてないんだろうが、モラルがないのは悪意に近い。

やむなく、全部のダンボールを抱えて雑紙回収の所に移動させた。運ぶのが上手くて変なところで自分に感心する。私じゃないよという主張に、住所ラベルを表に見えるようにしておいた。

この間から荒れている通りがかりのゴミエリアは視界に入らないようにして歩く。ゴミ問題に治安の悪さを読み取って嫌だ。

 

ラクビーワールドカップが終わってから毎日、スプリングボクス南アフリカ凱旋の様子を見ている。日本だったら目抜通りせいぜい三丁目分の距離で終わりそうなパレードは、南アフリカではツアーとして組まれて、街だけでなく道が土みたいなところにも訪れている。選手を乗せたバスが茶色と緑の中を通っていき、それを子どもたちが追いかける。バスの周りで人々が踊り歌っている。映し出される様子の隅から隅まで、映画のエンディングのようだ。人間なのは同じだが、生きてる世界は本当に全然違うんだな。

スプリングボクスじゃないが、リッチーモウンガを確実に見るため、ついに東芝のファンクラブに入った。

 

仕事から帰ると相変わらず屍の体になってしまい、日々をただこなしている。戦争のニュースなどを見ると、そういえば私は何をやってるんだろう、と我に返る瞬間がある。やろうとしていたことが、色々あったはずだが、死ぬまで消化試合みたいな気分になっている。ちょっとずつでも、ちゃんとしていこう。