仮面福祉会

できることを切り売りしています

まっさらにして去る

訪問先の職員さんに吊し上げられ罵倒される夢を見て起きた。

 

2階からリビングに目をやると既に明かりがついていて、父のゴルフを知る。我が家では、つけたら消す、という教育はあまりされないまま、大人になってからはむしろ存在を示すための点灯が迎行されている。

個人的には、できるだけ何も痕跡を残さずに生きたいが人と暮らすときはそのルールに従うものだ。

 

あわあわと午前を過ごして午後いちで南の方へ出張。この間濃縮して様々な事務所に訪れたが、今日の会場は偉い人の部屋で、柔らかなソファにローテーブルという、打ち合わせにはおよそ相応しくない環境で怯む。

対応してくれた二人のベテランさんが真逆のタイプで、しかしともに陰湿なところがなくて助かる。むしろ矛先がこちらに向かず、それぞれの意見に、それもそうなんだよねと互いに言いながら平和に終わった。ただソファで腰が痛い。

どこへ行っても諦めというベースのうえに全ての感情が延べられているのは共通していて、それをしょうのないこととして良いのかどうかわからない。しかし、夢のようにならずに安心した。

 

職場に戻り細々したことを片付け帰宅。

夜テレビを見ながら、カーペットに落ちている母の長い髪を拾っては捨てるのが習慣になっている。毎日回収しているのにどこから沸いてくるのか。痕跡を残すことにかけて、母のこれに勝るものはない。

普通に嫌。