仮面福祉会

できることを切り売りしています

一筋の光の美しさ

起きるのに難儀なほどではないが朝肌寒く、躊躇いながらガスファンヒーターをつける。すると、設定温度よりも室温が低く表示されるので、つけたことを許される気がする。我々は毎年、木造建築のリビングの冬をこれ一台で乗り切っており、思えば頼もしい奴なのである。

テレビではしばらく紅葉の山を映す番組が続いている。赤や黄色がほこほことしているのは確かに美しいが、綺麗なのが当たり前過ぎてむしろ特段の感動がない。紅葉の一番の見頃に山へ入ったことがないので、本物を実際に見たら違うのだろうが、山や森であれば、緑で鬱蒼とし少し暗く冷たく静かなところに、少し日が差すような様子が好きだ。

 

電車がよく遅れている。そのせいもあり、始業時間に人が少ない。心許ない体制と、やっていることの規模にギャップがありすぎていつも吊り橋を渡るようである。

その中でも昼にかき氷を食べに向かう。急ぐあまり、バーンと外に出たら雨が降っていて、メガネに水滴をつけながら走った。かき氷は大変にうまかったが帰りも雨でさすがに寒い。

 

あれこれトラブルが多いので、夕方から始めた打合せが2時間近くかかる。課題が多すぎて思いつくそばから忘れてしまい、いつまでも全貌が見えない。自分の能力の足らなさを感じる。

 

駅前に立つガールズバーの女の子に、西洋系の風貌のおじさんが自転車にまたがりながら話しかけていた。これが純粋の日本人の風貌だと全然印象が違うのよなという、根拠のない差別を実感する。