仮面福祉会

できることを切り売りしています

断りもなく心中させる気だぞあいつ

後ろから近付いてくる声に聞き覚えがある。

電話をしながらこいでいるらしい自転車の気配が段々大きくなる。

あ、向かいの家の青年じゃないか?

存在を認識し始めたのは彼がたぶん中学生ぐらいの頃だったが、とにかく弟を泣かせまくり、毎日風呂で歌いまくっていた。それ以来、今でも大音量で歌うし、電話なのか会話なのかとにかく話す声が辺りに筒抜けなんである。声がでかいのはそうなのだが、でかいということより、いつもご機嫌なのが愉快犯みたいでそら恐ろしい。

そんな彼とおぼしき自転車が追い抜いていって、気付いた。あれ、毎朝道路にツバをはき違法駐輪をしてゆく赤い自転車じゃないの。

お前だったのか。

 

北のほうで雨がものすごく降り、川が溢れたりしていると聞く。命が助かるのが第一だが、復興もこの暑いなか辛かろうとしのばれる。これまで出会ったボランティアやNPOの人々などは、既に駆けつけていたりするのかしら。今までだったら支援の話題が自分事に近かったが、ここ2年ほどでその想定がすっかりなくなってしまった。災害がなくなったわけではないのに。支援に関わったとして自分が役立つことなんてほとんどないが、無関係みたいに思うようになったらしまいだと戒める。

毎年水害がない年がなくて気候変動まじ恐ろしすぎる。しかし世界はそれ以外の問題を次々つくるので、なんだ支配者たちは集団自殺でもしたいのか。戦争なんかにかける暇と金と知識があるなら、再生可能エネルギー開発に投入しまくってほしい。

 

社用アドレスに来たフィッシングメールに書いてあるメアドが、ありそうな名前をもじっていて巧妙だ。しかもよく見たら、広島の原爆の日を示す名前になっていた。これはいったい、どういう犯罪に繋がっているんだろう。暗い気持ちになる。