仮面福祉会

できることを切り売りしています

永遠にコンタクトしない

高校の同窓会の会報が届いていた。

私は中学生までド真面目であったので成績も程々良く、結果過分に良い高校に進学して、赤点を取るなどもしたが総合的に大変良かったし未だにその恩恵に預かっている。今や現役および卒業生の活躍を知る程劣等感は増すばかりだが、それも宿命と心得ている。そして極ささやかな会費と寄付金を支払うのであった。

そう、自分にはあれこれ足らないところがあると、本当に気付いたのは最近かもしれない。改めて恥じるばかりだが、ようやっと色々な折り合いと諦めがつけられそう。

どうかな。

 

NHKを見ていたら、ゲルニカの話が始まった。オープニングが終わったところで母が、恐る恐るというテンションで、ゲルニカ、知ってた?と言った。…なんと。

確か義務教育で教わったが、母の世代で取り扱われていたかは知らない。渋谷にある岡本太郎の壁画の引き合いにも出されたりして…と言えばその壁画のことも知らない。そうなんだ。何で知っているかも、何で知らないかも説明できない種類の情報というものがある。アンテナに引っ掛かるかどうかなんだと思うが、存在したのに60年以上引っ掛からなかった、というのは、面白いが恐ろしくもあるな。

父は知っていて、母はガッカリしていた。番組にはアバンギャルドな人がたくさん出てきて楽しかった。