仮面福祉会

できることを切り売りしています

一足飛びに間合いを詰めたい

4月に上司が一人かわったのだが、普通の人で感動している。自転車のタイヤに空気を入れた時に似ている。こんなに楽に早く走れるんだ…!

こんぴらのお土産を職場の後輩に渡したところ、ありがたくも歌舞伎の話題をふってくれた。学校の鑑賞教室で見たが、何を言っているのかわからなかった。というのは定番なので、そうだろうさぞかし退屈だったろうと同意する。
しかし、大人になってから落語に行ったがそれも何を言ってるかわからなかった、というのは同意しかねた。まじか。そうなのか。それじゃ歌舞伎なんかわかる余地ない。と思ったのだが、落語だと一人の噺家から何役ぶんもの江戸言葉を聞き取らないといけないから、もしかしたら歌舞伎の世話物のほうがわかりやすいかもしれないな。まさか勝機か。

人から「歌舞伎鑑賞教室わからなかった」話を聞くたびに、残念なことだなと思いまた、自分の学校ではその行事がなくて良かったなと思う。子どものときから、一方的に人から与えられるものを好きになった試しがない。

日頃どうしたって仕事まわりの人とばかり話すことになるが、何かについて好きだとか最高だとか最低だけど良いとか悪いとか、そういうことで盛り上がれないと、もはや話すのが苦痛だ。仕事とか休日とか家庭とか結婚とかのダイジェスト話ではもう全然面白いと思えない。
4月は、始めましての人と会話をする修業の時期である。