仮面福祉会

できることを切り売りしています

見えない何かに怯えて小さい声になる

知り合いの男子の、過去のルームシェアの話を聞いていた。「ひとりが女つくって出てったんですよ」と言っていて、その言い方がいかにも男子っぽいなと感心した。
わいわい楽しくやっている男子たちの中では、彼女をつくる、または彼女を優先する、ということは裏切り行為なんだな。

一方で先日見た歌舞伎の芝浜の一場面では、おっさんたちが酒を飲みながら「うちのかかあが一番だ」闘争を繰り広げていた。しかしその自慢の中身が押しなべてみな、こんなダメな俺に連れ添ってくれているというもので、まず「俺」を落とさないといけないというのがまた男子・・・江戸っ子っぽいなと思った。

男同士でわいわいやっているのを見ているのは微笑ましくて好きだ。女子のことを好きだとか可愛いとか結婚したいとかを、真顔で言うのが恥ずかしくて粗雑な態度に出るとか、逆に斜に構えるとかいうのも愛らしい。
しかし、バカだなぁと笑えなくなるラインがあって、それを越えるとてめぇいい加減にしやがれになって哀しい。

同い年なので白鵬を応援している。
日本国籍を取ろうとしているニュースを読んで、何かとケチをつけられがちで気の毒だが、親方になろうとしているとはえらいもんだと感じ入る。しかしモンゴルが好きなので寂しい気もして、何で私が寂しくなるのだと我に返る。そういうところあるな。
ともかく東京オリンピックまで持ちこたえてほしい、のだが。