今日はNHKで中村屋のファミリーヒストリーをやる。そんなの面白いに決まっててずるいぞありがとうありがとう。
予告を見た感じでは菊五郎ではなく歌六の話に軸を置くようで、きらびやかでない面に明かりが当たるのは良いことだ。
欲を言えば播磨屋と音羽屋と成駒屋との関係性も扱ってほしいが、テーマがぶれるだろうからやむを得ない。
この辺りの話だと、七代目中村芝翫と中村小山三の本を読むと面白い。当たり前になっていることが、たかだか二、三世代の話なんだなということがわかる。
生きていると10年なんてあっという間だし、自分が直面していることのほとんどが無価値なものに思える。しかし数少ない価値があると思えるものが、急になくなったりするから油断ならない。
無価値と思っていても、30年、50年後の世界から見たら、自分も何か貴重な場面に立っているかもしれないので、できるだけ色んなことを忘れたくない。
本で言えばもちろん十七代、十八代目中村勘三郎のも読んだし、勘九郎が勘太郎だったときの本も持ってる。かえすがえすただのオタクだ。
歴史的なたのしみと、アイドル追っかけ的なたのしみがあるので飽きるヒマがない。