仮面福祉会

できることを切り売りしています

だいたい栄えることなく衰える

以前デザインあ、で、センサー式の蛇口の仕組みみたいなものが図示されたのを見た。手をかざし、カチ、という音を聞くたびにそれを思い出している。

ところで職場のお手洗いの手洗いの反応がすこぶる悪い。どの辺りがセンサーなのか、探りながら泡泡になった手を動かすが、すん、となっている様を見つめて「不毛」を体現している。デザインあ、の様子ではわからなかった、そういえば、あの動力はどこから来ているのか。もしかして、電池とかなのかな?

いっぽう水を吹き飛ばすドライヤーはとても元気。

 

電話で弁護士からでかい声で、●万円持って行くから受け取ってくれ、と言われる。急になんだ、そんな非常識なことあるかいなとたまらず名前事務所を調べると、それ自体は存在しているらしく、まじか、とそれでも信じがたい。士業のクセが強い人のクセの強さは、想像範疇を越えるな。とりあえず現金は受け取れないので書面でやり取りさせてくれと頼んだ。

 

かつ消えかつ結びての商店街の、何ヶ月か前に閉まった店舗で、開店準備をしていたところに花が並んでいた。何の店ができるのかと気になっていたが、花に刺さる札を近寄って見ると「かき氷」と書いてあった。

なんと。

少し前に、店員とおぼしき人々が、コンサバティブで元気な女性たちに建物を見せているのを見かけたので、チャラい店ができそうだと勝手に決め込んでいたが、まさかの。もしかして、気付いていなかったが、タピオカ的な一途を辿ろうとしていたのかかき氷よ。

一応夏で新店だから、こんな、住宅地しかない駅に人が来て並んだりするのかな。地方にスタバができる時ってこんな気持ちなのかな。

 

というのを帰って母に報告すると、栄枯盛衰、と言った。同じようなことを考えているな。

夏の気配

先々の天気予報を見て絶望的な気分になっている。どうやら夏至が過ぎたらしく、いよいよ、恐ろしい季節がくる。とりあえずせめて、災害が起こりませんように。

 

仕事で良くしてもらっている同業者が事務所に来た。何か由あって急に離職することになったのだという。たまに会う私が知ることができるのは一面でしかないが、とてもパワーがあり行動ができる人で、しかし押し付けがましくもなく、いつでも誰にでも友達にするようにコミュニケーションがとれるのがすごい、すごいので勝手に眩しく感じている人なので、残念だ。

事実はひとりあり、真実は人の数だけある、と言う整くんが降りてくる。私がわかる事実は、彼女が辞めたくないが辞める、ということである。あと、自分が急に辞めねばらなくなったら、と考えると、由々しき事態過ぎる。

 

お土産にいただいたガリガリくんを冷凍庫に入れ、みなに周知した。

 

昼にかき氷を食べられて嬉しい。食べながら、厨房でパートさんがしっかり教育指導をされているのが聞こえてくる。繁忙期前にして準備なのだろうが、小さなお店の雇用の臨場感が痺れる。

 

家で親と話せる世間話が、歌舞伎の話ぐらいしかない。あとは本当に天気の話とかをしてお茶を濁している。もはや、生まれてからの今まであるはずの関係性に疑問がある。