仮面福祉会

できることを切り売りしています

発言に責任を持て

事務所移転の日。
常駐先に着くと、先に作業予定の下の施設から、業者さんがやってきた。背が高く顔の小さい人で、ずっと見ていると巨神兵を思い出す。
早く終わりそうだから、午後からの予定だったのを前倒しで運び出したいという。急いで、昼をこちらでとるつもりで残しておいた物品を、ボコボコとダンボールに投げ込んで蓋をした。しかし午前には相談会があ、後をペアの子に任せ自転車で飛び出した。

相談会は、1時間みっちり体操をするプログラムで、やる。NHKのみんなの体操から始まり、ストレッチ、筋トレ、頭の体操と、バリエーション豊富で純粋に疲れた。
参加者のほとんどは女性だが、渋い表情の男性が二人だけいる。高齢者向けの催しに参加するたび、自分にその時が来たら、この人たちみたいに割り切って楽しめるだろうかと思うし、だから尊敬している。

終えてペアの子に連絡すると、全て運び出されたとのこと。戻っても仕方ないから本部に向かう。
今日からここで仕事かと落ち着かない心持ちだが、とりあえず流しが覚悟していたより綺麗だったから安心した。

昼休みを終え、じゃんじゃん什器が運び込まれてくる。
廃棄はしないと指示してきた係長が不在で、我々と課長で対応する。結果、使い道のなさそうなパーテーション3枚を前に、どうすんのこれ、という空気が満載になり、何か背面に置かれた。別部署に言われて捨てなかったブルーシートとペンキも、こっちには置くとこないよと言われ、カッとなる。
ペアの子が私物の整理に手間取っている隙に、共通のものを自分が使いやすいようにセッティングした。接続関係も滞りなく終えたし、今年から私がたまたま派遣されたことにより、ここの人々はかなり得をしているのではと、自画自賛する働きであった。

帰りにカボチャのかき氷を食べに行く。食べ始めた直後から、食べ終えるのが惜しくて悲しいぐらいうまかった。
雨から逃げ切れるとみて、歩いて帰る。