仮面福祉会

できることを切り売りしています

ただ体を移動させただけ

午前休。外に出るとぼちぼち雨が降っている。平日ですらレッドオーシャンのかき氷屋に行くのに、最適な天候と言える。
開店時間に着き待ちの列ができているが、一陣で入ることができた。前の人たちがほとんど複数注文をしていて、玄人たちの集まりである。
時間がかかることを覚悟したが、入店して30分ぐらいで食べることができた。はっとするほどうまくて嬉しい。

店から出るとざぶざぶに雨が降っていて、長靴を履かなかったことを後悔する。

もう一箇所ハシゴを決めて電車に乗り、店に着くとドアに、今日は17時開店だと書いてある。ここまで来てから知るなんて。
休みと交通費が純粋のムダになり、ショックで動揺する。しかし他の選択肢もなく、すごすご電車に乗り、職場の方面に向かった。
途中、少しでも心を満たしたく、とらやカフェでかき氷を食べるも、こういうことじゃないのよねとわかっていた感想を抱く。しかし、あんペーストは流石にうまい。

職場まで向かう間もざぶざぶに雨は降り続き、冷える。
すっかり気持ちが萎えであるが、この間受けた相談に応えるため、ほうぼうに問い合わせたり本人に電話をしたり(出なかった)して、エンジンをふかす。

外に出ると、雨はしぶとく降り続けていて、一駅電車で移動する。

専門学校で有志がやっている、コミュニティカフェに参加しに行く。高校生と見分けのつかないぐらいの子と大人が、生徒として入り交じり誰がスタッフなのか全然わからない。
ゲームが用意されていて、学生が一生懸命考えたのがわかるが、その一生懸命がゆえに何となく厳しい。
段取りをやろうとするあまり、目的であるはずの、客の居心地を阻害している。街の人たちのためにと思ってやっているのだろうけど、街の人たちは、学生が頑張ってるから付き合ってあげようという気持ちで来ている。ありがちの現象で、自身を戒めた。
金髪でニッカポッカを履いた子がホットケーキを焼き、帰りには手を振って見送ってくれた。外に出ると雨が止んでいた。