仮面福祉会

できることを切り売りしています

甲斐なくたたむ人

早起きして何をしにゆくかと言えば、映画を見に。

福利厚生でTOHOシネマズの1000円券を買い、期限間際に慌てることを毎回繰り返している。見たい映画があるだろうと見越して買うのだが、半年に5本だから月1ぐらいだもんな。なくて妥当か。

そうでもなければ見なかろうブレッドトレインであったが、めちゃくちゃであった。役者はかっこ良かったが、どこまでマジでやってるんだろうか。日本語の台詞の言い回し不自然ぶりまでマジなんだろうか。真田氏はあれでいいんだろうか。原作のワビサビがぶっ飛ばされておりいっそ爽快ではあった。いろんな意味で日本ではできなかろうから、アメリカで作った甲斐は感じられた。

隣に座っていた外国の人の感想を聞きたい。

 

半ば呆然としつつかき氷にゆく。我慢しきれず2つ食べてしまい、腹はともかく支出がすごい。でも、秋は、秋のメニューには敵わない。

 

それから今日は外で踊る日。雨がどうよと心配されながら準備が進む。

元気な大人がたくさん参加するイベントで、LINEグループ作りました!と有志の貼紙がされたところで急にヒヤっとなった。踊るのは楽しいが、一味になりたくない。永遠に通りすがりの者でいたいのだ私は。加わらないので悪目立ちしないよう、気配を消しまくることに腐心した。

本番が始まってしまえば楽しい。小さい子どもが自分の真似をしてくれるのがいとおしい。楽しい思い出になってくれると良いなと思う。

雨が強く振りだしたので早めに終わった。夢のようであった。

空気になることに専念したが、運営側のダンサーさんのひとりが丁寧にお礼のLINEをくれて恐縮する。連絡先のわかる人全員に送ってるんだろうが、すごい営業努力だなと頭が下がる。私みたいに甲斐のない人に労力を使わせて申し訳ない。

 

踊っている間、母が見ていたと知りビビる。外向きの自分を家族に見られるのが、この歳になっても、というか永遠に、気恥ずかしい。

さまざまなしがらみ

服を買えないと感じるようになってから大分経った。正確には、試着が億劫で、億劫すぎる。それで何となく試さなくても許される気がするファストファッションで、特徴のない服ばかり買っている。

試さないどころか店にも行かず買ったGAPのデニムを履いた。これは、同じものを持っていてサイズが合うと知っているので楽勝だ。古いほうのデニムの色落ちぶりをまじまじ眺めた。

しかしたまには、金額も着まわしも収納場所も洗濯も捨てかたも気にせずおしゃれをしたいものである。

 

事務所につくとドアの前に派遣さんが待っていて、思わずのけぞった。誰も居ないと思い込んでいるところに気配があるのが怖い。

仕事をぼちぼち片付けながら何度も金曜と間違える。曜日は間違いなく順番にしか来ないのに、相対で認識しているのが人間のバグという感じがする。

手探りで契約書みたいなものをせっせと作り心許ない。大人になったというのに、何をしてもままごとみたいだ。

 

さて三連休である。月末で切れる券があるので急いで映画の予約をした。うまく乗りきれるだろうかと、この世の終わりのような気持ちで臨む。