仮面福祉会

できることを切り売りしています

はじめに

WEB制作会社で主にデザインとコーディングをしながら、途中で訪問介護もやるなどし、現在は福祉の総合職をやりつつ、不定期でお習字教室をやったりしています。

WEB制作を生業としなくなってだいぶ経ちますが、「職場でちょっとパソコンできる便利な人」でいるのも面白くないので、できることを切り売りしています。

ちょっとずついろいろできることがあるので、よかったら「できること」をご参照ください。筆で字を書くのが一番得意です。

書いているのはほとんどただの日記です。

人生を上書かないで

カメラの車内広告で、人の顔とサイズで鳥の顔が写されているのが目に入る。しばらく気にしていなかったが、どうやら違和感がありそれが段々大きくなってきた。簡単なことだ。鳥の頭が人間サイズだったら、怖すぎる。
私のいい加減な捉えでは、鳥は、首があるのとないのがいる。首がない鳥は頭が大きく、体全体の形として認識していて、顔だけ集中して見ると妙な感じがする。鳥と比較すれば、人間の多様性なんて誤差みたいなものだ。

毎朝せっせとデスクを拭く。毎日拭いても布巾が薄汚れる。毎日誰かが放置していく書類が増える。全てを放置して平気でいる人の気持ちがわからない。

介護予防の名目で行われているサロンに顔を売りに行く。雨がざぶざぶ降る中、完全な個人宅の玄関をまたいだ。
70代後半から80代の女性が集まり、やんややんや話すのをふわふわと聞く。普通の仲良し集いでは、と思ったところに、体操とか清掃とか活動の話題が挟み込まれるのにはっとする。
元気で、要介護になったとしても晩年のほんの数年という人も多い。最後の数年によって、それまでの人となりや人生が上書きされるのは本当にもったいないことだ。
ところでサロン活動の定番が裁縫で、着物地で作ったエコバッグをいただいた。こういうとき本心で喜べてなんぼの仕事なのはわかっているが、とにかく私は古い布が怖いからとても嫌だ。しかし捨てられるわけもないから、あばばばとなる。

ぼやぼや仕事をして、退勤。しつこい雨の中、かき氷を食べに行く。
後からやってくるお客さんがことごとく40代ぐらいの男性で、玄人を感じる。

うっかり食べ過ぎて、帰宅して即ち横になり、寝た。