仮面福祉会

できることを切り売りしています

私の日常へようこそ

正月休みの最終日。いつもと同じ日曜日だと自分に言い聞かせる。

久しぶりに歌舞伎座へ。キムラヤで昼用のパンでも、と寄るが、目当てにしていた大人のあんバターパンがなくすごすご店を出る。
歩いている間に、海外から来たらしいグループいくつかとすれ違う。暇を味わうのが私の正月だが、旅行のみなさんは、わざわざ来た日本での年越しを楽しめているだろうか。

母の知り合いに頼んでチケットを取ってもらったので、出演者受付に行く必要がある。番頭さんが、上客さんらしい人の対応をしているのを、じっと待つ。良い席を取れるのはありがたいが、自分が庶民過ぎて明らかに場違いであると思い知らされるから、ちょっと辛い。

ここ数年、中村屋歌舞伎座に出る機会が減った。出ていても出番が少ないし、演目が今一つだったり、他の役者さんがいまいちなことも多い。それで自ずと足が遠のいているが、実盛物語は見たいぞ、と気合を入れて来た。
結果、その前の、正月ダイジェスト特番みたいなのが思いの外よかった。巳之助の五郎が意外だが良かったし、幸四郎勘九郎が一緒に踊る機会なんて、きょうび中々ないからそれだけで嬉しい。勘九郎は人類のためにもっと踊ってほしい。
実盛物語も時代物らしい、ひどい話で良かった。この調子で寺子屋とか熊谷陣屋とかをやればいい。
ついでの夜の部の初め、女暫を一幕見する。これも「こういうのが好きなんだろう」というベタベタぶりで、七之助のいいところが見られた。あと、ねらい通りなのだろうが、実盛物語の続きみたいなところがあったのも良かった。

一幕見は外国の人が多く、数年前にはなかったスタッフさんの英語案内もすっかりこなれたものである。一列目に座る西洋系の人が字幕を見ていたが、女暫は芝居としては全然意味がわからんのじゃないかな。

歌舞伎座を出るとすっかり暗くなっている。アンテナショップでアイスでも食べて帰りたかったが、休みだったり、売り切れだったりで諦める。
観光の人でごった返す無印で、コーヒー豆を500グラム買った。

それからドラッグストアで、ドライフロアシートを買うなどして、日常を引き寄せていく。アラームをオンにするのを忘れない。