仮面福祉会

できることを切り売りしています

セロリになってしまう

ベッドの梱包に使われていたプラごみを出してスッキリした。

午前、関係者が集まってのケース会議。ケアマネさんから、冷蔵庫を確認したら、ひと月前の食品が入ってカビていた、と報告がある。対象者の見当識を危ぶむべき事象として提示されたのに、まず、人んちの冷蔵庫を開ける勇気を尊敬してしまう。仕事だからと割り切れなくもないが、何が出てくるのか恐ろしくてしようがない。
今のところ、会ったことのあるケアマネはみな、度量が深くて親身だ。

冷凍状態で持ってくる弁当が、昼までに解凍し切らなくなった。気温が下がったせいだろう。さすがにレンジで温めてから食べた。

午後は用があり、小学校へ。学校というものの、正しい入り口のわからなさを存分に味わった。職員室を目指し階を上がると、教室が扉も壁もない作りになっていて、子どもたちがワイドビジョンで現れた。
快活な副校長先生に対応していただき、予定は一瞬で終わった。

仕事を終えて楽器の練習をする。チーム練習では絶望的に吹けない曲も、一人だと何となく形にはなる。周りに人がいても、集中すればできると自信を励ます。

昨日スタジオ予約をしてしまってから、弟との約束が成立したので、練習後に再び都心に戻る。卵好きの弟がベストと言うオムライスがある喫茶店で待ち合わせた。
サシで話すのはもう、何年かぶりである。この間、聞きづらかったりまとまって話せなかったことを、あれこれ話す。主に結婚生活のことで、弟と共にすぐセロリになってしまう。
完全に門外だから、なるべく意見や感想にあたることを言わないよう、注意を払った。しかし、両親や祖父母に関わることに言及されると、内心穏やかではいられずザワザワする。私も人並みに、自分が一番大事で身勝手だし、身内贔屓だということだ。

自分の人生を、自分の責任で、機嫌よくまっとうできる力がほしい。