仮面福祉会

できることを切り売りしています

成長を見守る大人になった

通りかかる路面で気になっていた、台湾カステラの店で昨日、かぼちゃやつを買った。冷や食べても温めて食べても、と書いてあったから、冷蔵庫に入れていたそのまま切って食べる。カステラというかシフォンケーキ的にふわふわな、優しい味の何かしらで、吸い込むように食べてしまう。おいしいが、かぼちゃは感じ取れなかった。

掃除をしてゴミを出して、出勤。
午前は地域のお祭り。オープニングセレモニーで、児童館でダンスをやっている子らの発表を見る。衣装に決め事がないらしく、全然踊りそうにないかっこうの子もいて、自由だ。先生が前で踊るスタイルで、先生を見るから、全員若干斜め前を向いている。
自分もまさに小学生の頃、児童館のダンスチームに所属して、地域祭りで踊るということをやっていたから、比較してしまって詮ないことである。
団体のブースを出して、お面づくりコーナーをやった。初めしばらくぼんやりしていたが、子どもたちがまとまって動くから、他のゲームを終える頃にどやどやとやって来て大盛況みたいになる。
夏に同じことを別でやった際にはプリキュアを描きたいという子が何人かいたが、今回はサンリオキャラの他、クマ、キツネ、イヌ、みたいな、ざっくりかわいいものが選ばれていた。自分が描いた絵を頭に付けた子どもたちは、みんなかわいい。

お祭りはお昼に終わり。午後の仕事場まで歩く途中、コンビニに寄る。昨日これに備えてファミマでサラダチキンを買っておいたのに、しっかり忘れてきて悔しい。ペアの子のラインナップがおにぎり二つとファミチキで、玄人、と思う。

午後は大学生企画イベント。前回、大学生だけで盛り上がってしまうなど、反省点が多かったので、我々もいざとなったら介入するぞという気概で臨んだ。
初めその懸念どおり、細部まで指示しないと動けない学生たちをどうしたものかと戸惑ったが、イベントを進めるうちに温まってきたのか、最終的にはちゃんと自分で考えて話したり動いたりできている子が増えた。なんだ、やっぱり、やればできるじゃん。
自分が、人の成長を喜べるような立場にいるなんて、この世の不思議である。

仕事としてこういうことをするから、他人から楽しそうだと言われるんだろう。楽しそうに見えるのはわかっているが、終わればそこそこぐったりしてしまう。
例によって、ばーんとかき氷を食べに行った。

入院している祖母に、モルヒネ投与が始まったとお知らせがある。緩和ケアだと明言され、察してはいたが、公式化したかたち。
足がミイラ化し、生きながら徐々に死んでいるが、先週かなり明確に会話もしたし、何しろ頭がクリアだから、納得のいかなさがある。いつもどおり、明日行くつもりだが、何となく気が進まない。