仮面福祉会

できることを切り売りしています

後ろそりで見えた空が青かった

もはや冬と言ってよいかもしれない程に寒い。堂々と手袋をつけて家を出た。

事務仕事をする後ろで、発送作業をしながら同僚女性陣が話している内容が聞こえる。出産を控えたペアの子に、出産育児経験者である面々が、子育て、結婚周りの話をしている。自分の子どもが、結婚する気がないと言っているそうだが、生涯独身の人々のうち、結婚する気がなかった人と、したかったができなかった人の、どちらが多いのだろう。既婚者は、前者だと考えているような気がする。

自転車で飛び出し、施設の庭で高齢の人々がやるクロッケーの会に加わる。
始める前にやるラジオ体操の、後ろそりの時に見えた空があまりに青いので、みんなで、雲一つない良い天気だと言い合った。

後から来たペアの子と、お手紙を届けたい家まで歩く。川沿いで恐ろしく感じるが、近くに江戸時代にお屋敷だったところがあるから、300年前から人が住んでいるならまぁ、氾濫しても大丈夫くらいなんだろう。
それとは別に、川に沿った住宅街は複雑でどこに出るか賭けのようである。

事務所の空調設定が微妙な時期で、事務所にいると何となくずっと寒くてやたらお湯を飲む。

仕事を終え、楽器のチーム練習。ここのところすぐに口が疲れてブヘブヘなってしまうし、曲を永遠に間違えてひとりしょんぼりする。
新しく始めようという人が来ていたが、せーので吹いてちゃんと音が出ていてすごい。改めて呼吸のことを意識し、息を吸う度、首、肩、背中の固さを感じ取る。

夜、部屋の温度計を見たら16℃と表示されていた。暖房をつける目安温度、と検索をして、おおむね20℃という記載が多かったのに励まされ、エアコンをつけた。