仮面福祉会

できることを切り売りしています

ひたひたと迫る芋

プラゴミの日だが、さほど溜まっていないし休みだし、サボることにした。目覚めてあれこれしつつ、今から出ても十分間に合うな、と、心が揺れる。手を抜くのも勇気がいる。

この間買ったベッドが数日後に届くので、今のベッドを解体しておくのが今日最大の任務。マットレスをえいやと避けてから、ドライバを握りしめ、L字金具の箇所をのぞき込みネジを確認する。
見たことがない形をしている。
多分もともと工具が付いていたのだろうから、わざわざ買うのが悔しいが、やむなく後で100均に行くことにする。

昼に人と待ち合わせ、芋フェスに行く。晴天の連休最終日、多くの人が駅から会場に向かう流れになっていく。この全員が芋を求めていると思うと、豊かなのか質素なのかわからなくておかしい。
会場に入ると、芋キャラのグッズやガチャが売っており、ますますわけがわからない。私もなかなかの芋好きと自負があるが、焼き芋のぬいぐるみが欲しいような好きではない。というか、そんな好きあんのか。
フェスの懐深さを思い知りつつ、買うと決めていたものを抜かりなく手に入れ、体に収め満足した。
今や、この他にもほうぼうで芋イベントが開催されている。集客を見込める商材だとみなされている、芋。もしや日本人は、米よりも芋が好きなのでは。

一緒に行った人々と、カフェでとりとめもない話をする。少し年下の人々だからか、聞く悩みらしきものが概ね、過去の自分に覚えがある。
仕事に関係のない人と話せる機会があったら聴いてもらいたいもやもやが、満載あったはずなのだが、いざ話せるシチュエーションになるとさっぱり捗らない。
店員さんが近くを通るたびに地面が揺れるのが怖い店だった。

六角を買いに100均に行く。撮った写真を信じるなら、穴のサイズは4mmぐらいだが、記憶と感覚では、一番大きいサイズでピッタリぐらいに見える。どのみち複数本セットしか売っていないが、より大きいものがある方を選んだ。
そして帰宅して合わせてみれば、一番大きいものは全く入らないし、真ん中ぐらいの4mmのものがぴったり合う。当たり前である。
物の大きさに対する私の感覚は今後も、気持ちを強く持って、疑っていかねばならない。

ベッドは容易にバラバラになった。