仮面福祉会

できることを切り売りしています

当たるかもしれないのは平等

11月は都営住宅の募集があり、申し込みサポート会を手伝うため、出勤。早めに着くつもりで出たのに、会場を間違えて朝から30分ぐらい歩いてしまう。

申し込み冊子を見ると、最後の方に事故物件がまとまっている。説明しないといけない決まりがあるのだろうが、どう事故なのか、ということの記載に、畳みかける迫力がある。しかし、大抵は病死だし、その日中や次の日ぐらいに発見されたようなものが多い。家族がいないと「自宅で死にたい」も事故扱いになってしまうのだな。
来場した人たちの多くは、既に何度も応募しているようで、私なぞより手慣れたものであった。本人の希望と、生活圏と、当たりやすさとの良い兼ね合いの応募先を、一緒に選ぶのが、主な役割になる。ここまで吟味したとしても、当たらない人の方が圧倒的に多い。何かの抽選に応募するときにプレゼントを選ぶときもそうだが、確率が低いことと、選ぶ真剣さは関係がない。

昼に博多ラーメンの店に行ったら、店頭に中央アジア系の人が店頭に立っていた。

明るいうちに切り上げ、楽器のチーム練習のため予約した施設に向かう。駅から歩く間に段々雨が強くなり、何とか逃げ切りたい一心で急ぐ。慌てた結果、お金を下ろし忘れ施設使用料が払えない。施設についてからまた雨の中出て、コンビニに行った。昨日から無駄足が多い。
今回借りたのが多目的室で、まず土足禁止なので慌てる。倉庫を開けたら卓球台とヨガマットがある。音出しOKの所を選んでいるが、なるほど想定されているのはこういうことで、防音ではないのだ。チームの面々が集まり、じゃんじゃん鳴らす太鼓とラッパの音は、ドアを閉めても曲が拾えるぐらいに普通に聞こえる。外のスタッフさんたちは、あいつら一体何なんだと思っていただろう。
閉館まで練習し、部屋から出ると、事務所が既に暗くなり、スタッフさんがいそいそとレインウエアを着込んでいる。閉館時間イコール定時なの、攻めてるな。

雨が一番強かった時間は回避できたらしく、ほとんど小雨の中、駅までぞろぞろ歩く。
ちょっと飲んで行くかと入った中華料理屋で宴会が行われており、20人ぐらいの、イカツイおじさんおじいさんたちが、みなぎる生命力を放っていた。聞こえてくるワードからどうも、ラグビー教室か何かをやっている人々らしい。腑に落ちがすごい。
しばらくして、一本締めをした皆さんが出ていくと、店の中がしん、となった。単純に、静かだと、話しやすい。当たり前のことだ。