仮面福祉会

できることを切り売りしています

障害物にくじけなかった

朝のミーティングを終え、個人の家にペアの子と歩いて行く。ちょうど良い気候と晴れが身に染みてありがたい。異動してくる前から何度もアプローチしている人で、これまで雨の時は居留守、曇りの時は玄関先で挨拶のみ、という実績がある。そういう意味で、千載一遇のチャンスに近い。
果たして今日は調子よく進み、これまで何か月も空振りしてきたことが嘘のように、タスクをサクサクと片付けることができた。自分の自己肯定感が上がってしまう。
都合上、地元の信用金庫に初めて入ったが、地域密着の銀行員さんの、個別対応ぶりを初めて知った。メガバンクとは全く別物なのだな。待っている間に、よく一緒に仕事をする施設の所長さんが窓口にやって来て、昔の街の書き割りに飛び込んでしまったような感じがした。

昼休みまるまる食い込み、腹を減らして事務所までまた歩く。住宅街を歩いていると、知らない地主を知る。

イベント開催をサポートしている大学生企画が、一週間前に迫りようやく広報できる状態になったので、心当たりの人や団体にとにかくメールを送る。その間、今日から新しく入った職員さんが、課長からあれこれ説明を受けているのをBGMに聞いていた。
少し前に加わった人もそうだが、入職時のあいさつで名前ぐらいしか言わないから、何をしてきた人でどんなことが得意なのかとかが全然わからない。どうもみなさんあまり気にしていないようだから、もしかすると私が、根拠的なものに対して人より追及したい気持ちが強いのだろうか。
終業時間まで1時間のところで、休み前にチラシを渡さねばと決意して、自転車で飛び出ようとした。するとまず、昨日直したタイヤの空気が抜けている。急いでカギを取りに戻り別の自転車をこぎ出すと、どうも雨の気配がある。迷ったが、やむなしと改めて決め、レインウエア取りに戻った。出発するまでの障害物の多いことよ。
車道左側をぶっ飛ばして、施設が閉まる前に無事任務をこなした。雨は結局振らず、しかし風が激強で、信号が煽られ揺れており恐ろしい。午前のことが夢のようである。

元の所属で組合の催しがあると聞いていた。参加してあれこれ訊かれるだろうが、自分にとって良い展開が全然想像できない。最後まで悩んだが、結局真っ直ぐ家に帰った。