仮面福祉会

できることを切り売りしています

脈ありだった試しがない

家を出てから、資源ゴミの缶をキッチンに忘れたと気付いたものの、面倒で諦めた。先週出し忘れた不燃ゴミと整列してしまうな。

常駐先に直行する日。帰りは良いが、行きは駅からの道のりがしんどい。
数か月前にせっせと作ったキントーンを、ついにみなさんに使ってもらわんと説明をする日で、ほうぼうの常駐先とオンラインでつながる。我々のところは、間借りしている施設の事務所とシームレスであるため、説明をするマイクに、職員さんが盛り上がっているのがガンガンに入ってしまう。こんな環境でやっております。
最も懸念していたメンバーが、説明中に電話を取ってしまい初めから離脱した上に、前提条件であるアカウント付与メールを見てすらいないことがわかり、案の定が過ぎる。しかしそれ以降はみなさん、思っていたよりスムーズに対応してもらえている様子で安心した。自身の画面を見ながら操作してもらえるのはオンラインの利点だが、相手が見ている画がわからないのに難儀した。平気で「これを押せばいいんですね」などと言うのが、どういう認知なのかよと不思議でならない。赤ちゃんが、自分と他人の区別がつかないのと同じか。

ペアの子が去年からずっと気にしている若者がいる。こちらは支援が必要だと考えるが、相手が求めていない典型のやつで、特段の介入はしないが何とか関係を保ち続けようと、時々思い出したようにSMSを送っている。金曜日に送ったSMSの返事が届いていたが、あまりにもすげなくくじけそうになる。好きな人にメールを送って、脈なしを突き付けられていた頃の気持ちのようだ。懐かしいな。

暑さのピークが過ぎた頃に外へ出る。日差しが強いから警戒したが、風が強く湿気が少ないせいか、涼しさを感じる。

帰りにキャベツを買いに店に入ると、長蛇の列ができている。狭い店で、商品棚の間は人一人通れるぐらいの幅ぐらいしかなく、列が通路をふさいでしまっている。列を進むうちに、レジの近くで車イスの高齢者が、カゴを膝に乗せているのに気付いた。一人で来たのか、いつからそこにいるのか、もしかしてレジ待ちをしているのかと気になっていたところ、しばらくして店員さんが、お会計ですかと声をかけていた。そのアクションがなかったらどうなっていたのだろう。

夏休みを消化するのに、どこかにビューンを試し、行き先が強制的に決まったから宿をとった。やることは何も決めていないが、拠点さえあれば、その場で考えても何とかなる。そういう、心の余裕がある旅が私にできるだろうか。