仮面福祉会

できることを切り売りしています

加害者たる私

6時過ぎに起きて、いつもどおりの朝をやる。
ゴミ出しと掃除。風呂場の換気扇のフィルタに、呪いみたいな形でホコリがついていて、不思議がりながら掃除機で吸い取る。
空気清浄機が、ずっと高湿度を示している。室内のホコリが減るのを期待してレンタルした機械だが、その効果はないと既に結論は出ている。しかし何となく使い続けていて思うツボである。

一通りの事を済ませて、再び寝た。1時間おきぐらいに起きつつ、結局1時半まで寝たし、まだ寝られる気がする。

昼はラーメン。前回卵抜きを聞き入れられなかった店で、帰りがけに「いつもありがとうございます」と言われた。卵のせいで覚えられてしまったとみえ、恥ずかしい。

以前お兄さんと筋トレをしていたジムが、行かなくなった間にビルを移った。ピラティスから乗り換えの可能性を探りに行ってみると、まずエレベーターが来ない。それから子ども向けの教室が始まり、満載の子どもと付属の親で溢れかえっている。
無理だな。
と思いつつ、一応スタッフさんにプランなどを訊いたが、気のせいか迷惑そうである。ぎゅうぎゅうのエレベーターで帰った。

その足で楽器の練習。ラーメンでお腹がいっぱいなせいもらい、苦しいし、ねらった音が全然出ない。
参加しているチームに10月演奏の依頼があったから、出るかい?と言われている。もうすっかり出る気にはなっているが、人前で堂々とするには厚顔過ぎるクオリティである。

夜、NHKをつけていたら、太平洋戦争終戦工作の番組が始まり、見た。
政府がただただ決定的局面が訪れるのを待った結果、ソ連参戦と原爆投下に至るという、徹底的にひたすら無能だという内容だった。日本の一番長い日などの描き方は、ともすると天皇や文官が可哀想に感じられる。しかしそれ以前に、とっくに、戦争を終わらせるべきタイミングはあって(そもそも始めんなという話だが)、日本国民全てに罪がある、という自覚を深めた(だからといって、無差別攻撃や原爆投下が良いわけはない。それとこれとはつながらない)。
木戸幸一が出した、天皇に退位を勧める手紙が、途中まで論理的な運びで書かれているのに、最後「何か割り切れぬ空気を残す」などと、急にぼんやり尻すぼみになったのが印象的だった。

毎年この時期に打たれる戦争絡みのあれこれに、自分なりに極力触れようとするのは、世の中が有耶無耶にしたり、社会や自身が戦前の民衆みたいなっていないか、確かめないと心配だからだ。