アラームをかけて、田中希美とラシッドを見る。二人とも、やり切った結果だという様子だから、よかったなと思う。自身が、スポーツ観戦に何を求めているのだろうと顧みれば、結局、思い通りになってほしい、という自分本位に辿り着く。自身にはでき得ないから、うまくいくのを見届けて、気持ちよくなりたいのだ。ドラマや小説で、ハッピーエンドやら伏線全回収されるのを求めるのに似ている。だから、応援に対して感謝されるのも気が引けることである。むしろ無責任ぶりを理不尽に思ってもらっても良いぐらい。ただ、だから、どこかで負けても、消化不良でなければ全然構わない。
お盆の入り口の週末だが、電車は期待していたほど空いていない。
ここのところ実習に来ていた大学生が、最終日だと挨拶をしていた。ここで学んだことを活かして、みたいな言いぶりが、定型文過ぎてつまんないなと、また無責任なことを思う。
成り行きで、何種類か実習日誌を読み、コメントを入れたりもしたのだけど、これがまたテンプレじみていることが多い。自分も大学生の頃、こんなんだったんだろうなぁと思い返して、恥ずかしさを覚える。
ペアの子と別行動で、時間を持て余す。電話で済ませられる用事に対し、わざわざ自転車をこいで会いに行って話すぐらい。外は熱で満ち、信号待ちの間に焼かれる。
事務所に戻ってきてからは、一人である隙にと、その辺に落ちているあれこれをゴミ袋に突っ込みまくる。ペアの子がもらってきたと思われる食べものが、賞味期限切れで置いてあったりする。
布が怖いから、何枚もあるエコバックを問答無用で捨てそうになるが、高齢者サロンの人が作ってくれたものだと知っているから、ぐっと堪えた。寄付されたものだから捨てられない、というのは、この仕事に往々にしてあるようだけど、寄付する方も貰う方も、具体的な必要を思い付くかどうか、責任をもってちょっとは考えてからやってほしい。物の行く末は、ゴミだから。
風呂に入り、出たら、ニュースが地震一色になっていた。スマホを見たら、緊急地震速報が表示されている。そういえば、風呂場で足元がふわふわするような感じがあったような気がする。何ごともなかったからだが、気付かなくて良かったなと思うぐらい、連日が怖すぎる。